静止画撮影用でLEDライト・VIJIMのVL-1を買ってみました。

静止画撮影用でLEDライト・VIJIMのVL-1を買ってみました。

静止画撮影の補助光源といえばストロボでしょ、と思っていた当店カメラマンですがある理由からストロボではなくLEDライトをテストすることにしました。今回はその内容についてご紹介していきます。

静止画撮影用でLEDライト・VIJIM社のVL-1を使用してみました。

LEDライトを検討することになった経緯

静止画撮影といえばストロボでしょ、と思っていたカメラマンですが、生後数日の新生児を撮影する際、ストロボは使用しないてというご両親がとても多く、今までは窓から入る自然光と部屋についているシーリングライトの光のみで撮影していました。最近のカメラは感度を上げてもまあまあ綺麗だし、撮影後の後処理で露出を少し持ち上げてあげればまずまず綺麗に仕上がるのでストロボ無しで撮影していましたが、もう少し明るくしたほうがもっと綺麗に撮れるし、後処理も楽になると思い検討を始めました。定常光なので撮影時にライト点灯し、ご両親にこれで大丈夫か確認してから撮影できるので定常光が良いかな、と考えた次第です。

新生児にストロボってダメなの?

新生児を撮影する際、一番気になるのはこの内容ではないでしょうか? 特に私の場合、病院内で生後1日目から撮影するので安全にはかなり気を使っています。
ネットで調べたところ、結論から書くと使用しても大丈夫だがプロが使用するような大光量のものは避けた方が良い、という感じでした。この内容も医師の方が言われているような話ではなく、エビデンスも確認できないような情報ですのでなんとも言えません。(私が調べられるような狭い範囲の話ですが)実際多数の新生児を撮影しているカメラマンとしては撮影時にご両親の反応を見ているとストロボは使わないで、と思われているご両親が多いのが実態です。カメラマンが自信を持って大丈夫です、と言い切れる条件も揃わないので当店としては新生児に関してはストロボ使用しない、と決めております。(一部スタジオ内で数カットだけ撮影する証明写真等は例外で使用しています)
このような背景でLEDライトにすれば光量を目で見て調整でき、安心且つ光量不足を少しでも解消できより綺麗に撮影できると考えてテストに至りました。

LEDライトの今回使用機種

撮影用LEDライトは多数販売されていますのでご自身の用途になったものを選べばよいと思います。私が選ぶポイントは

  • 光量
  • バッテリー容量
  • 色の演色性(演色評価数)
  • 色温度調整範囲
  • 重さ
  • セッティング方法

などでしょうか?もちろん価格も重要です。私はカメラのホットシューにセットしたかったので大きさ、重さも重要でした。そこで選択したのが次の機種です。

LEDライト

  • 色温度調整範囲:3000K~6500K
    ※製品紹介サイトで書かれている調整範囲より実機のほうが範囲が広くなっているようです。
  • 演色評価数≥96
  • バッテリー容量:2800mAh
  • 重さ:146g
  • 光量:最大600Lux

カメラのホットシューに取り付ける雲台は別売なので次の雲台を購入。


360度調整可能な自由雲台で千円以下。お買い得です(笑)

テスト結果

カメラへの装着

これは特に問題なく取付完了。元々のカメラが重たいので+146gとなっても負担は感じない?ですかね。

LEDライト

テスト撮影

使用してみて、まず感じたのはフル発光だとかなり眩しいです。フル発光状態で人に向けてカメラを見てもらうと眩しくて怒られそうです(笑)50~60%発光でなんとか許してもらえそうかな、という感覚でテストしてみました。
※まだかなり適当にテストしただけなのでその点はすいません・・・

光量を比較するためにカメラはマニュアル設定で全て同条件。光量のみ変更してテストしてみました。下の写真左が消灯。右が100%発光。

次にちょっとわかりにくいですが写真左が50%発光、右が60%発光です。人に向かって撮影するには感覚的には60%位が限度かな?と思います。

まだまだ荒いテストですが、もちろん無いよりは遥かに綺麗に撮れそうです。どのくらいの光量まで大丈夫そうか、ということと実際人物撮影した際にどういう写りになるかは追ってご紹介していく予定です。また一眼レフで撮る動画が綺麗、という話も聞くので動画も試してみたいなとは思っています。せっかくLEDライトを買ったので(笑)

眩しさ対策

静止画撮影ではカメラに目線をもらって撮影することが多いのでカメラ真上に取り付けたLEDライトが眩しいとせっかく買ったライトが使えなくなってしまいます。LED光源を直視したらダメだよな・・・と思いながら部屋のシーリングライトを見るとライトカバーが光を拡散し、眩しさを低減してるんだろうな、と思いトレペ(トレーシングペーパー)を切ってくしゃくしゃにしてライトに貼ってみました。ストロボの光を柔らかくするのにトレペを使う、というのは良くあることなのでLEDライトにもそれを使ってみました。今回はトレペ3重にして貼りました。結果はまずまず、ですかね。トレペ貼り付け前後の写真は下の2枚となります。

明るさ(眩しさ)については写真ではわかりにくいですが、理論的には当然光量が落ち、拡散されているので眩しさ低減されていると思います。レンズの反射を見ると光も柔らかくなっているようで使用が楽しみです。今後使用しながらトレペを何枚貼るか、など条件を変えて使用していくつもりです。

中間評価

良い点

  • 軽い
  • 明るい
  • 本体質感も金属製(アルミ合金)でとても良い
  • 光量や色温度調整もわかりやすい。裏面のデジタル表示もとても良い
  • コスパ抜群(別売りの雲台入れでも総額5千円以下)

悪い点(というより注意点)

  • バッテリー容量。光量75%発光で1時間程度との情報あり。特に動画撮影時は駆動時間に注意が必要。モバイルバッテリーでリカバリーするよりもう1台買っても安いから良いとの意見もありますね(笑)
  • 耐久性に疑問?(あくまで疑問であり、すぐ壊れたという情報は確認していません)
  • 演色性とか光の硬さなどは更にテストして確認必要

これから使い込んでいくのでまたご紹介できる画像が揃ってきたら追記していく予定です。