PC用スピーカーをブルートゥースで離して店舗BGM
- 2021.09.07
- 撮影機材紹介
この記事自体を書こうかどうか、とタイトルをどうしようか悩みましたが、1人でもこの記事が店舗運営の参考になれば、と思い切って書き始めました。今回は写真撮影とは関係ありませんが、店舗BGMをこうしてる、というお話です。興味がある方は読んでいただけますと幸いです。
PC用スピーカーをブルートゥースで離して店舗BGM
ブログタイトルにも書きましたが今回はこのような話です。何が言いたいかと言うと店舗BGMをなるべく投資せず、ランニングコストもかけず、そこそこの音質で流したい、というお話です。
当店のBGM現状(ブルートゥース化前)
店の立ち上げ時、USEN+ボーズのスピーカー、というのが夢(妄想)でしたが初期投資もランニングコストもかけたくない私は業務で使用するデスクトップパソコン(以降PC)でPCに接続されている有線スピーカーでラジオを流していました。それが一番簡単で投資も不要だったので(笑)
問題点
上記方法では自分で聞く分には良いのですが、次のような問題点がありました。
- 自分で聞く分には良いが、来客時お客様には聞こえにくい
- お客様と会話しながらPC操作して仕事する際、目の前で音が鳴っているので音が邪魔で会話できない
- お客様と会話するため、音を切るが、お客様との会話が止まったときに店内がシーンと静まり返り微妙な雰囲気となる
改善案
店舗BGMをもう少し店舗らしく、そこそこの音質で店内に音が回るように流したい、と考えどういう方法が良いか悩みました。
- USENと契約
- ミニコンポを購入し、置き場所を考えてラジオを流す
- ブルートゥース対応スピーカーを購入し、PCからラジオを流す
思いついたのはこのような感じでした。問題点としては
- USENは初期投資とランニングコストがかかる
- ミニコンポは置き場所が必要なこととCDなどを流すと著作権の問題があり、ラジオのみの使用となるので無駄
- ブルートゥース用スピーカーはレジャー用が多く、見た目が派手で音質を考えると値段が高い。更にバッテリー駆動が主。将来バッテリー摩耗で長く使えそうにない?
当店のBGM事情
そこで今使っているPCをスピーカーにそれぞれブルートゥースの送信機と受信機を付け、スピーカーのみを音が店内に回る位置に設置してみました。有線でコードを延長して、という選択肢もありましたが結構長いコードが必要なことと、線の目隠しが手間だったので無線を選択しました。
使用した機材はそれぞれ次の通りです。
①PCにブルートゥース送信機を取り付け
送信機はUSBに挿すタイプを選択。規格により届く距離が変わるようですので用途に適したものを選ぶ必要があります。ブルートゥースの規格についてはBUFFALOさんの説明を参考にされると良いと思います。クラスというのが何種類かあり、クラスによって届く距離が変わるようです。PCとスピーカーの設置距離から多少余裕があるクラスを選択すると良いと思います。またノートパソコンの場合、既にブルートゥース送信に対応している機種も多いので、その場合送信機取付は不要です。ご使用中のパソコンを一度ご確認下さい。
②スピーカーはこれを使用していました。後から結果でも書きますが、このスピーカーだと目の前で聞く分には問題ありませんが、離れた場所で聞くとちょっと寂しいですがとりあえず音はなります。(笑)
③スピーカーにブルートゥース受信機を取り付け
この機材選定が一番悩みました。ネットで色々調べたのですが、私のような用途で参考となる記事がなかなか見つかりませんでした。(なのでこの記事を書こう、となりました)
結論として最初に使用した機材はfiioのμBTRという商品でしたが1年程度で故障したのでリンクは貼りません。(笑)
当店2台目の受信機に交換(下の写真)。まだ使用1日ですが私の用途には十分です。
※2台目ですが最初から電源スイッチ切り替えが固かったのですが、2日目には電源入らなくなってしまいました。初期不良ですね・・・返品して3台目を購入。
当店3台目のレシーバー↓
3台目はバッテリー内臓していなくてAC電源で使用するタイプなので店内固定で使用するには3台目が良さそうです。音質等については後日追記予定です。
(結果追記)早速開梱して設置しました。電源とスピーカー接続してPCとペアリングするだけなので5分程度で設置できました。音はいい感じです! 音源がネットラジオですしそんなに音の善し悪しが分かる人ではない自分には十分です。バッテリー内臓していない、というのが当店のように固定で使うには精神的にも良く、最初からこれを買うべきだったんだなぁ、と思っています。
(結果更に追記)このレシーバー、本当に良いです!良い点は
- ペアリングモードへの切り替えが楽
接続していた機器の接続を切ると勝手にペアリングモードに戻ります。どこのスイッチを何秒押してブルーとレッドのLEDが交互に点灯・・・なんてことをしなくてOK。電源スイッチも切り替えスイッチも何も無いのでシンプルでとても良い。 - 音質が良い
これは気分的なもとかもしれませんが、音質が今までのものより良い気がします。 - 安心の日本メーカー
製造は海外(台湾)のようですが、日本メーカーが日本市場向けに出した商品なのでマニュアルも親切(無くても良い程度の内容ですが)で安心して使用できます。 - バッテリー非搭載
これがなかなか無いのですが、自動車や屋外での使用を想定している商品が多く、バッテリー搭載している機種が多い中、この機種は非搭載。AC電源接続したまま、安心して使用できます。バッテリーの消耗を気にしたり、それによる不具合を心配する必要が無く自分にとってはとても良いです。
結果
とりあえず店内に音が回る位置にスピーカーのみを設置し、お客様との会話を邪魔することなくBGMを流すことができました。しかも投資額はPCやスピーカーなど最初からあるものは除いてブルートゥースの送受信機だけでしたのでなんと6千円程度。最高じゃないですか!!考えたらスピーカーをブルートゥース対応しておけば、PC無くてもスマホにradikoのアプリ入れてラジオ聞けてしまいますね。でもそうすると電話するときなど不便なので通常はPCを音源としますが(笑)
音質改善
上記使用方法でもとりあえず良かったのですが、後は音質をなんとかしたい、と思いコスパ最高のスピーカーを探しました。ブルートゥース内臓のスピーカーでも良かったのですが、次の点で候補から外れました。
- 値段が高い
- 見た目が派手
- ステレオで鳴らすには2個必要(という商品もある)
- バッテリー駆動でAC駆動が無い(少ない?なのかもしれません)
オーディオー用スピーカーも考えましたが大きさやアンプ云々で断念。アンプ内蔵で大きくなく、左右スピーカーらしい見た目となるとPC用、という選択肢となりました。しかし店内(14坪程度)にそこそこの音で響かせるにはまずまずのスピーカーだよね、ということで最後は次の2つで悩み、実際量販店に視聴に行きました。
①候補1
スピーカーといえばやっぱりBOSEでしょ、という単純な私。値段的に1万円位でこの商品。とっても魅力的でしたが・・・口コミがあまり良くありませんんね。視聴結果も口コミの通り、私にはイマイチでした。
②候補②
実際購入したのはこのスピーカー(候補②)。ネットの口コミも良かったし視聴結果も良かったです。実際に設置した感想も交換してよかった、と思える音質でした。スピーカー前面に高音と低音の調整ボリュームがあり簡単に調整できるもの良いです。BGMなので低音を抑えて高音を上げて聞いています。
店舗を始めたばかりで投資を抑えたい、という方や今使用しているBGMシステムが故障して悩んでいる、といった方の参考になれば幸いです。
※ 今回の使い方ですと使用するスピーカーはアンプ付きスピーカー(スピーカーにコンセントのコードが付いているもの)又は別でアンプが必要ですのでご注意下さい。もちろん上でご紹介したスピーカーはアンプ内蔵ですのでご安心下さい。
参考情報
BGMの著作権について
店舗でBGMに音楽を流す場合、著作権に注意する必要があります。手持ちのCDをBGMとして再生する場合も注意が必要です。著作権に該当しなケースは次の通りです。
次の項目のいずれかに該当する場合は、JASRACへの手続きは不要です。
- 法律(著作権法第38条3項)上、手続きが不要となる利用
- テレビやラジオの放送をそのまま流している
※但し、以下の場合は原則として手続きが必要です
インターネットラジオを利用する場合
放送を録音して流す場合
家庭用受信装置以外を利用する場合- 使用料規定上、当分の間使用料免除となる利用
- (1)福祉施設での利用
- (2)医療施設(医療法・介護保険法に基づく施設)での利用
- (3)教育機関での利用
- (4)事務所、工場等での主として従業員のみを対象とした利用
- (5)露店等での短時間で軽微な利用
- 他の利用許諾により、BGMの手続きが不要となる利用
- (1)有線音楽放送など、BGMの音源提供事業者から音源の提供を受けている場合(対象となる音源提供事業者一覧)
JASRACと契約を締結している音源提供事業者が、お店などに代わってBGMの著作権使用料を支払っています。
有線音楽放送とCDの両方をBGMとして流す場合も、お店などが個別に手続きする必要はありません。- (2)カラオケや生演奏等の利用で既にJASRACと契約している場合
BGM以外にカラオケや生演奏等の利用があり、既にJASRACと契約をしている場合は、BGMの手続きは不要です。
なお、BGMの契約では、BGM以外の方法で音楽利用はできませんので、別の方法での利用をご検討の際には、JASRACまでご連絡ください。- JASRAC非管理楽曲のみとなる利用方法
- (1)著作権が消滅した楽曲のみを用いる場合(よくあるご質問)
- (2)JASRACが演奏利用を管理していない楽曲のみを用いる場合
※(2)については、その楽曲の著作権者へ、手続きについてご確認ください。
参考サイト:JASRACのサイト
上記で気になったのはインターネットラジオを利用する場合、原則手続きが必要です、という内容です。更に調べていくと
AM・FMなどのラジオ放送を、そのままBGMとして流す場合、著作権の手続きは必要ありません。同様に、AM・FMなどのラジオ局が、公式にインターネットで行っている同時再送信サービスをBGMとして流す場合も、著作権の手続きは必要ありません。
一方、インターネットラジオの独自コンテンツを、お店のBGMとして流す場合は、基本的にBGMの利用許諾手続が必要になります。
JASRAC管理楽曲をお店のBGMにご利用になる場合の手続きは、下記ページでご案内していますので、あわせてご参照ください。参考サイト:JASRACのサイト
ということで安心してラジオをBGMに利用できます。
BGMの話は以上です。今回の内容が少しでも皆様のお役にたつと幸いです。
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