証明写真の写真サイズと顔のサイズにつきまして
- 2018.08.08
- 証明写真
証明写真のサイズは写真サイズ(縦・横の寸法)の他、写真の用途によって以下のような指定があることが多くあります。お手持ちの余っている証明写真が少し大きいので切って使用したい、という方も多くいらっしゃり、当店のブログ記事「証明写真・大きすぎる写真は切って使用して良い?」にもたくさんのアクセスをいただいております。そこで今回は証明写真の顔のサイズについてご紹介します。
証明写真の写真規定について
顔のサイズ(頭頂からあごの先まで)
パスポート申請用
下の写真のように細かな規定があります。
- 写真サイズ:縦45mm×横35mm
- 頭頂からあごの先までが32mm~36mm
- 頭頂から写真上部までが2mm~6mm
その他にも下の写真のような規定があります。履歴書などの証明写真より顔の比率が高い規格となっています。
パスポートサイズとは?
パスポートサイズ、という写真サイズのご注文をよくいただきます。写真のサイズは縦45mm×横35mmですが当店では用途によって顔の比率を変えてお渡ししております。パスポートとマイナンバー用であれば上でご紹介したように顔のサイズが32mm~36mmと決まっていますのでそのサイズでお作りします。しかしお客様によっては「なんでこんなに顔を大きくするの?」と言われる方もいらっしゃいます。顔の大きさの指定がありますというご説明をしてお渡しするのですが、写真を見たときに顔が大きい!と思われる方が多いです。
こういったことから写真縦横のサイズがパスポートと同じ縦45mm×横35mmでも顔のサイズ指定がないケース(受験や就活)では顔のサイズは一般的比率でお作りしています。具体的な比率イメージは下の写真の通りです。(写真左がパスポート比率、右が通常比率です)
一般的な証明写真の顔の比率
履歴書などのよく見る証明写真は顔の比率指定が無いケースが多いのですが、胸から上で作成してあることが多いと思います。目安は写真の長辺の長さの約60%が頭頂からあごの先までの顔のサイズ、と考えると良いと思います。この考え方でいくと履歴書は長辺が40mmですので40mm×0.6=24mmくらいが一般的サイズだと思います。これを具体的写真で見るとこのような比率になります。
運転免許証用
上三分身(おおむね胸から上)という指定があります。一般的に証明写真というと胸から上の雰囲気が多いですがちょっと曖昧ですよね・・・
数値化すると上でもご案内したように顔のサイズ(頭頂~顎の先)が写真長辺の60%くらい、というのが一般的だと思います。よく使用される履歴書用もこのくらいの比率で作成されることが多いです。(下の写真のように)
ビザ申請用
規定の細かいビザ申請用写真も顔のサイズ指定をされていることが多いです。
- アメリカビザ:写真サイズが縦51mmに対し、顔のサイズが25mm~35mmとなっています。センターの30mmが大体写真長辺(51mm)の60%程度となっています。
- インドビザ:写真サイズが縦50mmに対し、顔のサイズが25mm~35mmとなっています。センターの30mmが写真長辺(50mm)の60%となっています。
写真上部の寸法や目の高さ指定
日本のパスポートや各国ビザ申請用写真では写真上部の寸法や写真底部から目の高さの寸法などを細かく指定されているケースがあります。下図はアメリカビザ申請用写真の寸法指定です。
このような指定がある写真はプリント時や写真のカット時に寸法を考えながら作成する必要があります。ご自身でプリントされる、という方は寸法にご注意ください。
背景色の指定
パスポート:無背景、という以外の指定はありませんが、人物と背景の境界が不明瞭なもの(=洋服と背景の色が同色系)や背景が濃いものはNGとなっています。ブルー、グレー、白などで洋服と被らない色での作成がお勧めです。
運転免許証:都道府県によって若干規定が異なるようです。東京都では以前は「灰色・青色・茶色」という指定で白はNGでしたが、最近は極端な原色(赤色や黒色など)のものは避ける、となっています。背景白が通るかどうかは不明です。
神奈川県の場合、無背景以外に指定はありませんが、一般的なブルー、グレー、白などで撮影しておくと良いと思います。ご不安な点などは各都道府県警のサイト等でご確認ください。
証明写真を切って使用
切って良いかは用途と相談
お手持ちの証明写真が少し大きいから自分で切って使用しても大丈夫?と思う方が多いと思います。上でご案内したように細かく写真規定が定められておりものは写真を切ると規格に合わなくなるケースが多いのでNGです。一方、履歴書や就活、受験などで顔の大きさ指定が無い証明写真の場合はご自身で判断、となりますが当店ではお勧めしておりません。理由としては
- 顔の比率が高くなり、違和感を与える可能性がある
- カット面がギザギザになったり斜めになったりうまく切れない可能性がある
- 人物の上下左右のバランスが崩れる可能性がある
書類を受け取る側はたくさんの書類を見ていますので写真を応急で用意した、と思われるのはマイナスと考えております。顔がわかれば何でも良い、という用途以外での使用は避けたほうが無難と考えております。
証明写真のカット比率例
縦4cm×横3cm → 縦3cm×横3cmにカット
縦3cm×横3cmを通常の顔比率で作成すると次のイメージです。顔の大きさ(比率)が全然違いますよね・・・
縦45mm×横35mm → 縦40mm×横30mmにカット
切る寸法は縦横5mmずつですが、人物のバランスを考えると左右は2.5mmずつ、上下は元の写真のバランスしだいですが、カット後の頭上スペースを考えて切る必要があります。
通常の縦40mm×横30mmの顔比率は次の写真の通りです。上でもご説明しましたが、縦45mm×横35mのパスポート用写真は顔の比率が高くなっているのでその写真をカットすると更に顔比率が高くなるので注意が必要です。下の写真を見慣れた方が上の写真のカット後を見てどう思うか・・・だと思います。
当店について
アクセス
当店は東横線、元住吉駅近くの撮影専門の写真館です。東横線の日吉や武蔵小杉エリアからもアクセス便利です。証明写真は撮影後、1年間無料で画像を保管していますので様々な写真サイズへの焼増しが可能です。上記のような顔のサイズやその他寸法指定も可能ですので安心、便利にご利用可能です。
ご予約方法
撮影はご予約も可能です。(ご予約無しでも可能ですがご予約優先となります)便利なネットからのご予約も可能ですのでお気軽にご利用ください。
ご予約、ご来店をお待ちしております。
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